関係代名詞は、英語の「修飾」を理解するうえで避けて通れない文法です。
特に who / which / that の使い分け は、重要なテーマのひとつです。
日本語には「関係代名詞」という概念が存在しません。
なので、関係代名詞の使い分けと言われてもピンとこないことが多いんですね。
日本語は「後ろから説明する」構造を持ちません。
しかし英語は、 名詞を後ろから説明する(後置修飾) という仕組みを持っています。
この構造の違いが、関係代名詞の理解を難しくしています。
この記事では、
結論:関係代名詞は「先行詞の種類」で決まる
先行詞というのは、関係代名詞の直前にある名詞のことです。
先行詞には2種類あります。
① 人
② 物・動物(人以外全て)
「人」か「それ以外」かで考えるとシンプルですね😊
| 関係代名詞 | 先行詞 | 使う場面 |
|---|---|---|
| who | 人 | 人を説明するとき |
| which | 物・動物 | 物・動物を説明するとき |
| that | 人・物どちらもOK | 制限用法でよく使われる |
who:人を説明するときに使う
who は人を表す単語に使います。
以下に例を示します。
例文
- The girl who lives next door is my friend.
→ 隣に住んでいる女の子は私の友達です。 - I met a teacher who can speak French fluently.
→ 私はフランス語を流暢に話せる先生に会いました。 - The man who helped me yesterday was very kind.
→ 昨日私を助けてくれた男性はとても親切でした。
which:物・動物を説明するときに使う
英語では、動物も物と同じカテゴリーで考えられます。
そのため、「人以外」というカテゴリーでwhichを使います。
以下の例文で確認してみましょう。
例文
- This is the book which was written by a famous author.
→ これは有名な著者によって書かれた本です。 - I bought a computer which has a large screen.
→ 私は大きな画面を持つパソコンを買いました。 - The dog which lives in that house is very friendly.
→ あの家に住んでいる犬はとても人懐っこいです。
that:人・物どちらにも使える万能型
that は who/whichとは違って万能な語です。
- 人
- 物
- 動物
すべてに使える関係代名詞です。
例文
- She is the student that won the contest.
→ 彼女はコンテストで優勝した生徒です。 - This is the movie that I recommended.
→ これは私がおすすめした映画です。 - He bought the car that his brother used to drive.
→ 彼は兄が以前運転していた車を買いました。
that が好まれるケース
who/which よりも that を使うべき場面もあります。
どのような時に that の方がいいのかを以下にまとめました。
① that は「限定(制限用法)」に適した関係代名詞だから
関係代名詞には
- 制限用法(必要情報)
- 非制限用法(追加情報)
があります。
このうち 制限用法は 「情報を絞り込む」役割 を持ちます。
that はもともと 指示語(that = あれ・それ) から発展した語で
特定のものを指し示す力が強い のが特徴です。
そのため、
「これだよ」「この一つだよ」と限定したいときに最も自然です。
that が好まれるケースは「限定が強い先行詞」
以下の先行詞は、意味的に「限定」が強い語です。
- the only(唯一の)
- the first / the last(最初の/最後の)
- the best / the most(最高の/最も〜)
- all / any / every / no
- something / anything / everything / nothing
これらは 「特定の一つに絞り込む」 という性質を持っています。
だから、限定に強い that が最も自然に機能します。
例
She is the only person that understands me.
→ “唯一の人” という限定が強い
→ that が自然
もし who を使うと、「唯一の人」という“限定の強さ”が弱まります。
② that は「音のリズム」が良く、口語でよく使われる
ネイティブの実際の使用頻度では、
制限用法では that がに多いそうです。
理由はシンプルで、
- 発音しやすい
- 音が軽い
- 文の流れを止めない
というメリットがあるからです。
特に
- the best
- the only
- something などの後に続くと、that のほうが音が滑らかになります。
③ that は「非制限用法では使えない」
that は 非制限用法(カンマ付き)では使えません。
つまり、 that が来た瞬間に “これは制限用法だ” と文の構造が明確になる
というメリットがあります。
英語は「曖昧さを嫌う言語」なので、
構造が明確になる that が好まれるのは自然な流れです。
④ that は抽象語に使いやすいから
例えば、先行詞が人でも物でもない抽象語の場合に
who や which を使うと不自然になります。
This is the best decision that we can make.
→ “決定”は人でも物でもない
→ that が最適
which を使うと「物っぽい」ニュアンスが出てしまい、 who は当然使えません。
that は中立的で柔軟なので、
抽象語との相性が非常に良いのです。
that が好まれる理由まとめ
| 理由 | 説明 |
|---|---|
| ① 限定に強い | that は「これだよ」と絞り込む力が強い |
| ② 音のリズムが良い | 口語では that がよく使われる |
| ③ 非制限用法で使えない | that が来た瞬間に文構造が明確になる |
| ④ 抽象語との相性が良い | which や who では不自然な場合に最適 |
関係代名詞の省略【目的格】
なぜ省略できるのか?
英語では目的語が文中で重複するとき
省略しても意味が明確に伝わるからです。
例文
- This is the book (that) I bought yesterday.
→ これは私が昨日買った本です。 - The person (who) I met yesterday was very polite.
→ 昨日私が会った人はとても礼儀正しかったです。 - The movie (which) we watched last night was exciting.
→ 昨夜私たちが見た映画はワクワクする内容でした。
関係代名詞が難しい理由
関係代名詞を難しく感じるには主に次の3つの理由があるのかもしれません。
- 日本語にない構造だから
日本語は「前から説明する」言語。
英語は「後ろから説明する」言語。
構造が根本的に違うため、慣れが必要です。 - who / which / that の役割が重なっているから
特に that は万能なので、
「どれを使えばいいのか分からない」 という混乱が起きます。 - 省略があるため、文の構造が見えにくい
目的格の省略は、慣れないと関係代名詞があることに気づきにくいです。
関係代名詞の例文
人(who / that)
- The woman who lives in this house is a doctor.
→ この家に住んでいる女性は医者です。 - He is the person that everyone respects.
→ 彼はみんなが尊敬している人です。
物(which / that)
- I lost the key which opens this door.
→ 私はこのドアを開ける鍵をなくしました。 - This is the camera that I want to buy.
→ これは私が買いたいカメラです。
動物(which / that)
- The cat which sleeps on the sofa is very old.
→ ソファで寝ている猫はとても年を取っています。 - The dog that my sister likes is very friendly.
→ 私の妹が好きな犬はとても人懐っこいです。
関係代名詞のポイントまとめ
いかがでしたか?
関係代名詞 who / which / that の使い分けについて
皆さんの学習の手助けになれば嬉しいです。
関係代名詞の問題を解いてみたいという方はぜひ以下のリンクからご覧ください。
関係代名詞の練習プリントはこちら

