【受動態/受け身】|重要ポイントを徹底解説

中学文法

英語を教えていると、受動態はよく質問が出る文法のひとつです。

「受動態って“〜される”で訳せばいいんですよね?」
「by をつけるときとつけないときの違いが分かりません」
「そもそも、なぜ受動態を使う必要があるんですか?」

こうした疑問は中学生・高校生、大人の学習者でも共通しています。

私自身、これまで多くの生徒さんを指導してきましたが
受動態が苦手な生徒の多くは、「受動態は能動態をひっくり返しただけ」
という表面的な理解で止まってしまっています。

しかし、受動態は本来とても論理的で
「主語に注目させたいときに使う」という明確な目的があります。

この記事では家庭教師としての経験をもとに
受動態の本質・使い方・判断基準・例文を体系的にまとめました。

結論:受動態は「主語を変えるための文法」

受動態は「動作を受ける側」 を主語にしたいときに使う文法です。

能動態

The chef cooked the meal.
→ シェフがその料理を作った。

受動態

The meal was cooked by the chef.
→ その料理はシェフによって作られた。

同じ出来事でもどちらを主語にしたいかによって文の形が変わります。

受動態の基本形:be動詞 + 過去分詞(p.p.)

受動態は必ずこの形になります。
そして、主語(現在と過去の場合)と時制によってbe 動詞が変化します。

時制受動態の形例文
現在am / is / are + p.p.The door is locked.
過去was / were + p.p.The door was locked.
未来will be + p.p.The door will be locked.
現在完了have been + p.p.The door has been locked.

受動態が使われる3つの理由

そもそもどうして「受動態」という文法が使われるのでしょうか?
これは英文法のとても深いところになってきますが、
しっかりと理由があります。この記事では3つにまとめました。
なお、この部分はトロント大学「受動態はいつ使うのか」の記事を参考にさせていただきました。
参考記事:Passive Voice: When to Use It and When to Avoid It | Writing Advice

① 人や行動などを強調したい

The window was broken last night.
→ 昨夜、窓が割られた。
(この場合、誰が割ったかより窓が割れた事実を強調したい)

② 行為者が不明・不要

My bike was stolen.
→ 私の自転車が盗まれた。
(犯人が誰かは分からない/言う必要がない)

③ 一般論・一般的事実を述べたい

Laws are created to protect people.
→ 法律は人々を守るために作られる。
Habits are built through repeated actions.
→ 習慣は繰り返される行動によって作られる。

この一般論パターンは説明文などの長文でよく出てくるタイプですね。

主にこれら3つの理由から受動態が使われます。
特に欧米大学が執筆した英英辞書・文法書・ウェブサイトを活用すると
ここまで詳しく一つの文法について知ることが出来ます。
ご興味があればチャレンジしてみてください😊

by を使うとき・使わないとき

受動態では by が使われることが多いですよね。
by~ = ~によって という意味でよく出てきます。
でも、実は使わない場合もあるんです。
ここではその違いを見ていきましょう。

by を使うとき

行為者(誰がする・した)を明確にしたい場合。

The song was written by my brother.
→ その曲は私の兄によって書かれた。
この場合、兄が書いたということをハッキリと言いたいということです。

by を使わないとき

  • 行為者が不明
  • 行為者が重要でない
  • 行為者が一般的(people / they など)

The room was cleaned this morning.
→ その部屋は今朝掃除された。
この場合、誰が掃除したかは重要ではなく言う必要もないということです。

受動態の例文【テーマ別】

ここからは受動態の例文をテーマ別に確認していきましょう。
各テーマ5つずつありますので、気に入った表現や文章はぜひ覚えましょう!

① 日常生活

  • The dishes are washed after dinner.
    → お皿は晩ご飯の後に洗われる。
  • The lights were turned off at midnight.
    → 明かりは真夜中に消された。
  • The package was delivered yesterday.
    → 小包は昨日に配達された。
  • The room is cleaned every Monday.
    → 部屋は毎週月曜日に掃除される。
  • The cake has been eaten by the children.
    → ケーキは子どもたちによって食べられた。

② 学校・学習

  • The test was given to all students.
    → テストは全生徒に配られた。
  • The homework was checked by the teacher.
    → 宿題は先生によって確認された。
  • The classroom is used for a meeting.
    → 教室は会議のために使われる。
  • The project was completed last week.
    → 計画は先週に完了された。
  • The rules have been explained clearly.
    → ルールは明確に説明された。

③ ビジネス

  • The report was submitted on time.
    → レポートは時間通りに提出された。
  • The meeting is scheduled for Friday.
    → 会議は金曜日に予定されている。
  • The product was developed by our team.
    → その製品は私たちのチームによって改良された。
  • The contract was signed yesterday.
    → 昨日、契約書は署名された。
  • The problem will be solved quickly.
    → 問題は素早く解決されるだろう。

④ ニュース・社会

  • The suspect was arrested last night.
    → 昨夜、容疑者は逮捕された。
  • The building was damaged by the storm.
    → その建物は嵐によって損害を受けた。
  • The event will be canceled due to rain.
    → イベントは雨のため中止されるだろう。
  • The law was passed in 2020.
    → その法律は2020年に可決された。
  • The museum is opened to the public.
    → その美術館は一般に公開されている。

受動態でよく出る表現

受動態で頻出する重要フレーズをまとめます。

  • be interested in 〜(〜に興味がある)
  • be surprised at 〜(〜に驚く)
  • be known for 〜(【理由】で知られている)
  • be known to ~ (【人】に知られている)
  • be made of 〜(〜で作られている)
    ※見た目で材料が分かるときに使います
    例:木製の机
    This table is made of wood.
  • be made from 〜(〜で作られている)
    ※見た目で材料が分からないときに使います
    例:味噌
    Miso is made from soybeans.
  • be worried about 〜(〜を心配している)

※これらは「受動態の形をした形容詞」として扱われることが多いですが、
文法的には be + 過去分詞 の受動態から派生した表現です。

受動態のポイントまとめ

  • 受動態=動作を受ける側を主語にする文
  • be動詞 + 過去分詞が基本形
  • be動詞は主語(現在・過去の場合)と時制によって変わる
  • 行為者が重要でないときはby を省略
  • 受動態は「主語を変えるための文法」

いかがでしたか?
この記事が受動態について少しでも皆さんの学習の助けになれば嬉しいです。
他にも文法についての記事がありますので、ぜひご覧ください!
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