英単語が覚えられない中学生に共通する考え方

中学文法

はじめに|「昨日覚えたのに、もう忘れました」

家庭教師として中学生の英語を教えていると、ほぼ毎週のように聞く言葉があります。
「先週出てきた単語、もう忘れました」
「何回も書いているのに、テストになると出てきません」

この話を聞くたびに、私は心の中でこう思っています。
「それ、普通だよ」と。

英単語が覚えられないのは、才能や努力不足の問題ではなく、覚え方が単語に合っていないだけのことがほとんどです。


共通点① 覚えたつもりで終わっている

多くの中学生は、こんな流れで単語を覚えています。

  • 英単語を見る
  • 日本語を見る
  • 「覚えた」と思う

でも実際にテストで、日本語を見て英語が出てこない。
これは、「見たら分かる」と「使える」は別だからです。

ある生徒にノートを閉じた状態で「意味言える?」と聞くと、ほとんど答えられませんでした。
そもそも人間は覚えたことを忘れていくものです。確実に覚えるには段階を踏み、回数をこなすことが何よりも重要です。


共通点② 英単語の意味を難しい日本語で覚えている

英単語を覚えられない生徒ほど、意味をたった1つの難しい日本語に置き換えて覚えています。
もちろん単語帳や辞書にはその英単語に1番合う日本語が書かれています。

たとえば、

  • discuss = 議論する
  • understand = 理解する

これをひとつずつ覚えるだけで終わっている。これではもったいないです。
なぜなら実際に英文を読むと、この日本語を思い出すのに時間がかかることがあるからです。
そうなると、せっかく単語の大体の意味がわかっているのにその日本語が思い出せないだけで時間のロスや自分には解けないと思ってしまう自信喪失に繋がります。

そこで私は、こうアドバイスするようにしています。

  • discuss = 話す
  • understand = わかる

このように意味はほとんど同じでも簡単な日本語にすることで、単語の意味をイメージしやすく、さらに思い出しやすくなります。難しい日本語を使うのは和訳・要約問題の時だけでいいんです。
長文問題を読むうえで大事なのは、とにかく内容をつかむことです


共通点③ 単語の“使いどころ”が分からないまま覚えようとしている

英単語が覚えられない生徒の多くは、「そもそもこの英単語はいつ・どういう場面で使うのか」が分からないまま勉強しています。

  • 英単語とその日本語を見るだけ
  • 例文を読まない
  • 使いどころは確認せずスペルだけを覚える

これはよくある勉強法です。私も中学生時代は同じことをしていました。
でも、「この単語を使ってどんな文が作れるのか」「テストや会話でどこに出てくるのか」を考えることができていません。
その結果、英単語がただの記号の暗記 になってしまいます。

英語が得意な生徒は、「この単語は文の中でこう使う」「この形でよく出る」と、使い道とセットで覚えています。ポジティブな意味なのかネガティブな意味なのか、それを考えるだけでも単語のイメージが湧きやすくなり使いどころを理解しやすくなります。

一方、英語が苦手な生徒は、意味だけを切り取って覚えようとするため、少し時間がたつとすぐに忘れてしまいます。

実は、覚えられない原因は「量」ではなく、単語がただのアルファベットの羅列で「生きた情報」になっていないこと なのです。


家庭教師として実際に変えた覚え方

私が英単語指導で意識しているのは、完璧に覚えさせないことです。
やっているのは、この3つだけです。

  • 見ておおよその意味が分かる
  • 日本語から英語が少し出てくる
  • 翌日・翌週にまた見る

たとえば授業では、こんなやり取りをします。
「この単語、見たら意味分かる?」
「じゃあ、日本語から英語言える?」
全部正解じゃなくてOKです。大事なのは前回よりも単語に見覚えがあることです。


実際にあった変化

英単語が苦手だった生徒がある日こう言いました。
「前より、単語を見るのが怖くないです」
テストの点数はすぐに変わらなくても、この感覚が出てくると単語学習はうまく回り始めます。


家でできる単語練習

時間がない場合はこれだけでも十分です。

  • 1日5〜10語
  • ノートを閉じて意味チェック
  • 翌日にもう一度確認

「完璧に覚える」より「何度も会う」ことを意識します。


おわりに|英単語はすぐに覚えられない前提で覚える

英単語が覚えられない中学生はとても多いです。
でもそれは、間違った覚え方をしているだけ。忘れる前提で、何度も出会う。
この考え方に変えるだけで、英単語との距離はぐっと縮まります。

このブログでは、中学生・高校生の英語学習について家庭教師の立場から、現場で感じたことを発信しています。必要なところから、少しずつ取り入れてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです!

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