授業や文法書などで、「名詞節」という言葉を見聞きしたことはありませんか?
英語の授業、特に高校生英語では文構造を詳しく解説するために
「名詞節だから○○はこういう意味になるよ」とよく説明されると思います。
でも「名詞節って何?」「副詞節とかも聞いたことあるかも」と
思う生徒さんも多いのではないのでしょうか。
名詞節の本質はシンプルです。
名詞節とは、文(S+V)がひとかたまりで名詞として働くもの。
この一点を理解すれば、 名詞節というものが一本の線でつながります。
この記事では、名詞節を丁寧に解説してつまずくポイントを根本から解消します。
名詞節の本質:文が名詞になる
名詞節とは、文(主語+動詞)がひとかたまりで名詞の役割をするものです。
名詞の役割とは、
などです。
例:
I know that he is honest.
→ 私は彼が正直だということを知っています。
“he is honest” は文ですが、
ここでは「〜ということ」として文の目的語になっています。
文構造:
S = I
V = know
O = that he is honest
動詞である know の目的語
つまり、知っている内容ということですね。
名詞節が使われる4つの位置
名詞節は名詞と同じ働きをするため、文中のあらゆる場所に置けます。
- 主語
- 目的語
- 補語
- 前置詞の目的語
の順で見ていきます。
例文も載せてあるので合わせて確認していきましょう!
主語になる名詞節
例:
What he said is true.
→ 彼が言ったことは本当です。
文構造:
S = What he said
V = is
C = true
名詞節が文頭に来ると、主語を作れます。
目的語になる名詞節
例:
I believe that he will come.
→ 彼が来ると信じています。
文構造:
S = I
V = believe
O = that he will come
このパターンは長文でもよく出てきますね。
意見や感想の内容を述べるタイプです。
補語になる名詞節
例:
The problem is that we don’t have enough time.
→ 問題は、私たちに十分な時間がないということです。
文構造:
S = The problem
V = is
C = that we don’t have enough time
補語として名詞節が来ると、文の主語に対する説明が詳しくなります。
問題や理由、何かを説明する時に使うタイプです。
前置詞の目的語になる名詞節
例:
It depends on whether he agrees.
→ 彼が賛成するかどうかによります。
文構造:
S = It
V = depends
※前置詞を含むものは文構造には入りません。
前置詞の後ろに置けるのは名詞(名詞句・名詞節)だけなので、
名詞節の理解は読解で非常に重要です。
名詞節の種類は4つ
名詞節は次の4種類に分類できます。
- that節(内容)
- if / whether節(〜かどうか)
- 疑問詞の名詞節(why / how / where / when など)
- 関係代名詞 what の名詞節(先行詞を含む)
that / if / whether の詳細は※別記事がありますので、
ここでは、名詞節の「構造」に焦点を当てて解説します。
※名詞節における that / if / whether についてはこちら
疑問詞の名詞節:語順が変わる【間接疑問文】
疑問詞の名詞には注意すべきポイントがあります。
それは、疑問詞を置いた後の語順です。
疑問詞名詞節は語順が疑問文ではなく平叙文になります。
間接疑問文と形は同じですね。
例:
I don’t know where she lives.
→ 彼女がどこに住んでいるのか分かりません。
(× where does she live は不可)
なぜでしょうか?
答えは名詞節は文の一部になり、文全体の語順(S+V)を崩せないからです。
疑問詞は「〜か」を表すだけで、語順を変える力はありません。
what の名詞節:先行詞を含む関係代名詞
what は先行詞を含む関係代名詞で、「〜するもの/こと」を表します。
例:
I don’t know what he wants.
→ 彼が何を欲しがっているのか分かりません。
What she said surprised everyone.
→ 彼女が言ったことは、みんなを驚かせました。
This is what I need.
→ これは私が必要としているものです。
what は
名詞節の中身は S+V
名詞節は S+V を含む という点が重要です。
例:
I know that he is tired.
→ 名詞節(S+V)
I know that he.
→ 不完全(文になっていない)
I know to study hard.
→ これは名詞節ではなく不定詞句
名詞節は「文のかたまり」で、
句(to do / doing / 名詞句)とは別物 です。
名詞節と形容詞節・副詞節の違い
名詞節は名詞の働きをする。
形容詞節は名詞を修飾する。
副詞節は 動詞・形容詞・文全体を修飾する。
という違いがあります。
例をそれぞれ見ていきましょう。
名詞節の例
I know that he is honest.
→ 「〜ということ」を表す名詞
形容詞節の例
The boy who is standing there is Ken.
→ 名詞 boy を修飾
副詞節の例
I went home because I was tired.
→ 動詞 went を修飾
名詞節は文の一部となり、
形容詞節・副詞節は文の一部を修飾するという違いです。
名詞節が読解で重要な理由
名詞節は、英語の論理構造を理解するうえで欠かせません。
英語の文章は名詞節で論理を組み立てるため、
名詞節が読めると長文読解が一気に楽になります。
名詞節の頻出表現【例文つき】
It is 〜 that …(形式主語)
例:
It is certain that he will succeed.
→ 彼が成功するのは確かです。
the fact that 〜(〜という事実)
例:
I was surprised at the fact that he quit the team.
→ 彼がチームを辞めたという事実に驚きました。
whether A or B(A か B か)
例:
I can’t decide whether I should go or stay.
→ 行くべきか残るべきか決められません。
what S V(〜するもの/こと)
例:
What he said was true.
→ 彼が言ったことは本当でした。
名詞節のまとめ
名詞節は英文の文構造を読み解く上で重要なものです。
ここを押さえると、英語の理解が一段階深まりますよ😊
他にも文法の記事はありますので、ぜひご覧ください!
名詞節における that / if / whether についてはこちら
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