式の展開は“暗記”じゃない!乗法公式の本当の意味を理解しよう
これまで多くの中学生を家庭教師として指導してきましたが、「式の展開が苦手」という声は本当によく聞きます。
特に
のような乗法公式を使う問題でつまずく人が多いです。
でも安心してください。今日は「公式を覚える」ではなく、「どう考えるか」に焦点を当てていきます。
そもそも“展開”って何をしているの?
まず、展開とは何かを考えてみましょう。
例えば、これは「かけ算」です。
かけ算の基本ルールは何でしたか?⇒前のカッコのすべてを、後ろのカッコのすべてにかける。つまり、
この4つを足すだけです。
これが展開の正体です。難しいことはしていません。一つ一つかけて、最後にまとめるだけです。少しはとっつきやすく感じられませんか?
乗法公式って何のためにあるの?
では、なぜ乗法公式を習うのでしょうか?
例えば、
これは
という意味です。さきほどと同じようにかけると、
これが有名な公式:
でもここで大事なのは、公式は突然生まれた魔法の言葉ではないということです。毎回かけ算していたら大変だから、「いつも同じ形になるよね」とまとめただけなのです。なので最初から公式を暗記する必要はないのです!
よくある間違いの原因
家庭教師をしていると、こんな間違いが本当に多いです。
これはなぜ起こるのでしょう?それは「2乗=それぞれ2乗する」と覚えてしまっているからです。でも本当は、でしたよね?
「2乗」という言葉に反応して暗記で処理すると、必ずミスします。必ず“かけ算に戻す”こと。これが苦手克服の第一歩です。
公式は“結果”であって“スタート”ではない
例えば、これも同じです。
ここで気づいてほしいのは、真ん中の項は「外と内のたし算」になるということ。
だから公式は、
となります。でもこれも、ただの“まとめ”です。自分で計算していて気付いたり、慣れてきたタイミングで自然に使い始めるだけで問題ないのです。
苦手な人ほどやってほしいこと
私は苦手な人に指導するとき、必ずこう言います。
公式を使う前に、一回は自分でかけてみよう
面倒に感じるかもしれません。でも、
✔ なぜそうなるのか
✔ 真ん中の数はどこから来たのか
が分かると、忘れなくなります。暗記は忘れます。理解は忘れません。
最後に伝えたいこと
数学は公式をたくさん覚える教科ではありません。公式は、誰かが考えた結果をまとめただけのものです。大切なのは、
どうしてこうなるんだろう?
と考えること。式の展開も、
・全部にかける
・同じ項をまとめる
これだけです。数学は暗記科目ではありません。思考する科目です。公式を覚える前に、必ず一度「考える時間」を作ってみてください。それができるようになったとき、式の展開はもう怖くありません。


コメント