「分かっているのに書けない」は本当か?
家庭教師をしていると、こんな言葉をよく聞きます。
頭の中では分かっているんです
口でなら説明できます
いざ解答用紙に書くとなると、書けないんです
私はそのとき、必ずこう返します。
じゃあ、順番に言ってみようか。
すると多くの場合、
- 話が前後する
- 理由が抜ける
- 結論に急に飛ぶ
ということが起きます。つまり、“分かっている”のではなく、“感覚的に納得している”だけなのです。証明で点数を取るためには、感覚を「順番ある言葉」に変える必要があります。そのための考え方を解説したいと思いますので、ぜひ一度最後まで記事を読んでみてください!
点数がもらえる答案の正体
採点者が見ているのはたった3つです。
- 結論が書いてあるか
- 根拠が明確か
- 論理がつながっているか
特別な表現は必要ありません。かっこいい文章もいりません。必要なのは、誰が読んでも同じ結論にたどり着く流れです。家庭教師としてよく言うのは、
先生があなたの頭の中を読めると思わないで
ということです。書いていないことは、存在しないのと同じ。これが証明の世界です。
書けない原因①:順番を決めていない
証明が崩れる一番の原因は「順番」です。頭の中では、
- これも言える
- あれも使える
と情報が浮かんでいます。でも整理されていない。だから文章がぐちゃぐちゃになる。そこで大事なのは、いきなり文章にしないことまずはメモでいい。
・AB=CD(仮定)
・∠A=∠C(対頂角)
・よって△ABC≡△CDA
このように「材料」を並べる。家庭教師では、いきなり清書させません。必ず下書きで論理の骨組みを作らせます。
書けない原因②:ゴールを見失っている
証明問題で最も多い失点は、最後の一文が弱いことです。
例えば、
△ABC≡△DEF で終わってしまう。でも問題が「角A=角Dを示せ」なら、最後は「よって、∠A=∠D」まで書いて初めて満点です。
家庭教師として必ず言うのは、
問いに戻ろう。もう一度何が聞かれているのかを考えよう
ということです。何を示す問題だったのか。そこに戻れるかどうかが、点数を分けます。
点数を取るための具体的思考ステップ
では、どう考えれば書けるのか。家庭教師として指導している手順を紹介します。
① 最後の一文を先に決める
証明は、最後が決まれば逆算できます。「示すべきことは∠A=∠Dである。」これを書いてから考える。ゴールが見えると、迷いが減ります。
② 結論の一つ手前を考える
角を等しいと言いたいなら、合同が使えないか?平行線の性質が使えないか?結論の“原因”を探すのです。ここが証明の核心です。
③ 理由を必ずセットにする
事実だけを書かない。AB=CD(仮定より)∠A=∠C(対頂角だから)この「より」「だから」を抜かない。家庭教師として、ここは本当に厳しく何度も指導します。理由のない事実は、点数になりません。
文章にするときのコツ
証明の文章は、実はとてもシンプルです。使う言葉はほぼ決まっています。
・仮定より
・〜だから
・よって
・したがって
この接続語が論理を支えます。難しい表現はいりません。むしろ、シンプルな文章のほうが強い。家庭教師として断言します。うまい文章より、崩れない文章。これが点数を取る答案です。
「書く練習」を避けない
証明が苦手な生徒ほど、頭で考えるだけで満足してしまいます。でも、点数になるのは“書いたもの”です。スポーツと同じです。分かっているだけでは上達しません。書いて、直して、また書く。家庭教師の現場では、一度書いた証明を必ず添削します。「どこが飛んでいるか」「どこに理由がないか」ここを一緒に確認します。
その積み重ねが、「書ける自信」につながります。
最後に
証明は才能ではありません。
・ゴールを見る
・材料を整理する
・理由をつける
・最後まで書き切る
この型を守れば、必ず書けるようになります。家庭教師として何度も見てきました。「書けない」と言っていた生徒が、ある日きれいな論理で証明を書けるようになる瞬間を。その瞬間に必要なのは、特別なひらめきではありません。
順番を守る力と、書く勇気。
頭の中の「なんとなく」を、言葉にする練習を続けてください。証明は、あなたの思考を形にする最高の訓練です。これまで頭で考えて解いてきたことを文章にする練習をおろそかにしないでください!正しい考え方で向き合えば、必ず点数はついてきます。


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