三項式の因数分解は“数字のパズル”だ!考え方がわかれば必ずできる
こんにちは。家庭教師として中学3年生を指導していると、因数分解の中でも特に多いのがこの声です。
三項式の因数分解が本当に苦手です…
例えば、
この形を見るだけで手が止まってしまう生徒は少なくありません。でも安心してください。これは暗記勝負ではありません。考え方が分かれば、必ず解ける分野です。今日は、その「向き合い方」をお伝えします。
三項式とは何をしているのか?
まず大前提です。三項式の因数分解は、
の形を探す作業です。なぜなら、これを展開すると
になるからです。つまり三項式の因数分解とは、「足して真ん中の数になる2つの数」「かけて最後の数になる2つの数」を探すことなのです。
例題で考えてみよう
ここで考えることは2つだけ。① 足して7になる ② かけて10になる そんな2つの数は?10の組み合わせを書き出してみましょう。
- 1と10(足すと11)
- 2と5(足すと7)
ありましたね。2と5です。だから、
これだけです。公式を丸暗記しているわけではありません。数字を観察しているだけです。観察というと難しく感じるかもしれませんが、今までしてきた思考をしているだけです。
なぜ苦手になるのか?
家庭教師をしていて感じるのは、多くの生徒が「いきなり答えを出そう」としていることです。でも三項式の因数分解は、考える時間が必要な分野です。焦ってはいけません。まずは、
✔ かけてその数になる組み合わせを書き出す
✔ それを足してみる
この“地道な作業”が一番の近道です。頭の良さではありません。丁寧さです。丁寧に考えることを意識してみてください。
マイナスがある場合は?
例えば、
どう考えるでしょう? ① かけて -6 になる ② 足して -1 になる
- 3と-2(かけて-6、足して1)
- -3と2(かけて-6、足して-1)
答えは -3 と 2。
ここでも大事なのは、符号まで丁寧に見ること。三項式は“数字のパズル”です。慣れれば必ず見えてきます。
私が指導で大切にしていること
私は生徒にこう言います。
すぐに解けなくていい。考えてみよう。
すぐ答えを教えてしまえば早いです。生徒も正解を早く求める傾向にあります。でもそれでは思考力は育ちません。少し考えて、「あ、これだ!」と自分で気づく瞬間。その体験こそが、本当の力になります。三項式の因数分解は、その練習に最適な分野です。
どうしても見つからないときは?
そんなときは、展開して確認する。例えば自分で予想したら、実際に展開してみる。元の式に戻れば正解。戻らなければやり直す。この「確かめる姿勢」が数学ではとても大切です。
最後に伝えたいこと
三項式の因数分解は、才能の問題ではありません。
✔ 数字を観察する
✔ 組み合わせを試す
✔ 確かめる
この積み重ねです。数学は暗記する教科ではありません。思考する教科です。私はこれまで、因数分解が苦手だった生徒が、
ちょっと楽しいかも
と言い出す瞬間を何度も見てきました。それは、解き方を覚えたからではありません。考える感覚をつかんだからです。焦らなくて大丈夫です。一問一問、数字と向き合ってみてください。考える力は、必ずあなたの中に育っていきます。それこそが、本当の数学の力なのです。


コメント